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パリでモダン・ファッションの原点を築き上げたポール・ポワレの作品を中心に、20世紀初頭のモードを一同に集めた衣装展。
ポワレは1903年にウォルトより独立し、3人の姉妹(ジャンヌ、ジェルメンヌ、ニコル)とともに、1920年代を頂点にパリの
ファッション界で活躍しました。彼の残した数ある功績の中で特筆されるのは、婦人服改良運動に加わり、身体を締め付けてきたコル
セットから初めて女性を解放し女性の生活に自由を与えたこと。さらにオートクチュールの基礎を作ったことも高く評価されています。
80年代に入り、質を重んじた本物志向の風潮が強まる中でオートクチュール・ファッションが再び注目を集めていましたが、その原
点ともいえる本展の芸術性とアール・デコ・モードのエッセンスは、現代ファッションに新たな認識と刺激を与えました。